サービスロボットの実証実験が目に見えて増えてきました。
ロボットエクスペリエンスデザインにおいて、私たちが重要と考えている観点を良く聞かれるので、まとめてみました。
その1)実現可能性
ロボットの仕様や性能が、期待された役割を効果的に果たすものになっているか
(KPI例:タスク達成度、操作性、人間の作業との連携性、など)
その2)サービス提供の効率化
ロボット導入によって、各種サービス業務の達成がより効率良く実現できているか
(KPI例:所要時間の短縮、エラー率の削減、人間の業務量の削減、など)
その3)安全とプライバシー
ロボットの利用にあたり、操作者やサービス利用者に安全やプライバシー上の問題が発生しないか
(KPI例:事故/ヒヤリハット件数、利用者からのフィードバック、など)
その4)利用満足度
ロボット活用によりサービスの利便性や顧客満足度が向上しているか
(KPI例:事業者・来場者からのフィードバック、など)
その5)収益性
ロボットの導入がサービス提供事業者の収益性向上につながっているか
(KPI例:売上増加率、コスト削減率、など)
1〜5はこの順に検証が必要です。
これらの観点を、事前に実施者がチェック項目として設定しておくと「”やっただけ”で次のステップに繋がらない実証」や「出口となるビジネスプランの見えない実証」を防ぐことが出来ます。PDCAのある、充実したサービスロボット実証のために、お役立てください。