国際ロボット展に行ってきました。
出展していたロボットの体験だけでなく、サービスロボットエリアに出展している国内外20以上の参加企業・団体・研究室にロボットのユースケース、実用状況についてのヒアリングを行いました。
講演会ではホテル向けデリバリーロボットを実用化している、元Willow Garageで現在はSavioke CEOのSteve Cousins氏がサービスロボットの事業化に立ちはだかる課題として
①統合的な技術を持つロボット技術者の不足。
②やたらに高い期待値
③操作方法
④ビジネスモデル
⑤ユースケース
を挙げており、特に⑤ユースケースの部分ではほとんどのメーカーが、ユーザから聞き取ったニーズをはき違えて「全てを実現しよう」という無謀な挑戦に走っているという、心当たりのありすぎな指摘が。
その意味で①の技術者の不足とは、必ずしも研究/実現スキルだけを問題にしているのではなく、本当に必要なニーズのうちどのタスクをロボットで実現することが出来、そこに注力することで、求められているユースケース全体での価値を実現する、という「ロボットがすることを選び取り、ユーザー価値を減じない形で実装することができる」スキルこそが重要だと述べられていました。
ビジネスモデルに繋がるニーズと技術の間のinterpretation(通訳)こそ, incubionが橋渡しできる領域です。