AUTOMATICA2018 @ミュンヘン

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ロボットとオートメーションの国際見本市AUTOMATICA(オートマティカ)。Industry 4.0やスマートファクトリーといった工場自動化(Factory Automation)の潮流に加え、近年は人共存ロボット、サービスロボットの展示が増えています。

1日目に会場で出会ったサービスロボットたちを、気になるトピックに沿ってご紹介します。

1.サービスロボットのトレンドは運び屋さん?
2.モーターを使わないロボットスーツ
3.価値を語りきれない未知数ロボットたち

まずは会場のメッセミュンヘン。

 

FANUC, 安川電機、ABB, KUKAなど産業用ロボット老舗が軒を連ねます。

 

1.サービスロボットのトレンドは運び屋さん?

 

オムロンのブースではその半分くらいを使ってモバイルロボットが動き回っています。、、の割にお客様の興味は安全柵で囲われたピッキングロボットに向いていましたが、、

 

サービスロボットゾーンのあるB6棟に入ると、、、

デンマークのMobile Industrial Robotss社のAGV(自動搬送装置: Autonomous Guided Vhiecle) が人混みの中をうろうろしています(動画内青いい部分は公共の通路)。見ておわかりのように私は衝突されたので、衝突回避能力には疑問が残りますが、置いてみれば道行く人がそれなりに順応しているのが分かります。

お目当てのサービスロボットパビリオン。

 

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やはりここでも自動搬送装置が目につきます。

こちらのMAGAZINO社のロボットTORUは中小のアパレル倉庫などで品物の取り出し/納庫を自動で行ってくれるロボット。現在はドイツの靴アパレルZalandoに納入しているらしいが、靴だけで無く雑誌やステーショナリなど小箱系のモノであれば対応出来るとのこと。

多軸フライス盤の加工機械の大手SW Machinesでも、大型機械の隣にデリバリーモバイルロボットが。加工品を次工程に運ぶデモが行われています。

 

単なるデリバリー以上の価値を発揮していたのが、 クーカ(KUKA)とフォルクスワーゲン(VW)が共同開発したというCarLa. 電気自動車(特に自動運転車)への給電をアシストしてくれる移動型ロボット。将来、公共の充電スタンドで車の種類や、駐車位置のずれにも対応しながら、フレキシブルに自動給電できる腕と足を持つのが特徴。

今回見た中では唯一、メカトロ車輪を備えていたロボット。

 

サービスロボット?

もとがFAの専門展示会なこともあってか、単体でサービス提供するロボットは少なく、工程感移動をサポートするデリバリー系、ロボットアーム・システムのスマート化か、扱うモノが従来より軽い(食品や化粧品、日用品など)領域での産業用ロボット、そして人共存の安全設計デザインができているアームロボットの展示が主流を占めていました。

– 特定のサービスを提供するロボット
– 人共存に必要な特性(安全性デザイン)を備えた産業用ロボット
– スマートオートメーションなど工程設計や見える可を支援するソフトウェア

2.モーターを使わないロボット(?)スーツ

もはやモーターを内蔵しない時点でロボットではない、、、という指摘はさておき、作業支援系の展示ではモーターのないエクソスケルトン(外骨格)がいくつか展示されていました。

モーターを使って人間の力以上の持ち上げ作業等を支援する、いわゆるロボットスーツがこちら。German Bionic Systems の製品。

 

MATE – Comau
MATEというこちらは、長時間腕を上げて作業する人の肩、腕の負担を軽減するためのスーツ。イタリアのIndustrial Automation大手COMAUという会社が開発したもの。中身は単純で肩と腕を支持する部分に、スプリングが仕込んであるため腕を上げようとすると自然に引っ張られる。トルクの強さはカスタマイズ可能。重さが3.2kgとのことなので、プラスマイナスでどうなの??と思わなくもないが、多くの人が興味を持って試していた。

NONEE
空中に座れる椅子、がコンセプトのこちらはスイスのNooneeという会社の製品。

こちらも全くモーターを使わずに、メカと素材だけで重さを掛けて座れるスーツ。下半身に外骨格が付き、身長に合わせて長さを調節するだけで、膝を曲げ腰を掛ける姿勢になると、関節のジョイント部裏側がそれを支持し臀部全体を支える構造。 こちらも上半身まで着用することで安定を保つ形。デモを見る限り、腰の挙げ下げや移動を繰り返すような、自動車のメンテナンスや検査などでは非常に価値を発揮する印象でした。

重さは3.5kgあり1個€3500からという価格設定だが、保証期間内なら交換してもらえるらしく、トライアルしやすい。既にDaimlerやBMWなど大手の自動車メーカなどに納品しているらしい。

PROGLOVE
グローブにスキャナを付けたアイディア商品。ピッキングの際にいちいち腰のスキャナを取り外して”ピッ”てやらなくても、少し手を傾けて手の甲にあるスキャナに読ませれば良い。

 

3. 価値を語りきれない未知数ロボットたち

ROWBOT – F&P

 

サービスロボットパビリオン内で最も感心したのがこちら。人共存型のアームロボットを開発するF&P社のROWBOT(漕ぐボッと)。アプリでエクササイズの種類を選ぶと、人間がハンドルを持って引くのに合わせて力が掛かり、引き上げたり持ち上げたりしながらエクササイズが可能になる。
是非動画を参照されたい。
まだプロトタイプのため、市場には出回っていないが、想定価格は€32,500とのこと。フィットネスクラブユースでもちょっと高い気がしないでもないが、体験したところかなりの完成度で、将来性を感じました。

 

TIAGO Base ; PAL Robotics

ヒューマノイドの老舗、PALも現在は台車プラットフォーム上でのサービスに転換しているもよう。

 

Consumer Robotics – KUKA

Et tu, KUKA? 比較的アジアでよく見かけるタイプのロボットは、一瞬KUKAの製品とは思わなかったが、彼らが今年ハノーバーメッセで初めて開陳し、今回が2回目のお披露目となる新しいサービスプロトタイプ。移動可能な足元とケージまでが基本ユニットで、ケージの中にはディスプレイを置いたり、電化製品(ここではスマホ連携の空気清浄機が!)をそのまま置ける。頭部もアタッチメントが可能で、コミュニケーションのためのLEDを置くもよし、インテリジェントコーヒーメーカーを置くもよし、アプリケーションは多彩とのこと。

ターゲットは公共空間なの?と質問したところ「外で使うべきなのか、中で使うべきなのか、ビジネスユースかホームユースか、まだそれすらも模索中。どんな可能性があって、どんなフィードバックが得られるのかをまずは聞き取って、それから考えたい。」とはCorporate Innovation OfficeのMarinaの談。単体としては移動ユニットなだけなので、どんなアタッチメントでどんな使用用途が考えられるのか、一緒にコラボできる企業を探しているそう。日本のロボット展では4,5年前から良く聞く話だが、大丈夫か。。。

 

SIASUN ROBOT

絶対になにかができそうな感じはしないのに、人が近寄って興味を持ってしまう。間違いなくヒューマノイドにはそういった魅力があるようで、こちらのAIロボットも、ディスプレイが説明している顔のついたバージョンとは似ても似つかないLED点滅フェイスなのですが、現地の人は興味深げにのぞき込んでいました。

2日目の今日からはInternational Robotics Symposiumが始まります。

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