2017/3/7: Human Robot Interaction学会 2017@ウィーン, オーストリア

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同僚のロボット心理学者Martina Maraと共にWienで開催されたHuman Robot Interaction 2017に参加してきました。基調講演はMITでJIBOを開発した人共存ロボットの第一人者Cynthia Breazeal。その後本人や展示参加していたロボット開発者たちにも話を聞いてきました。

中には遠隔からテレプレゼンスで参加している参加者もおり、HRIらしい質疑の一幕も。

 

興味を惹かれた発表を2つ。

Making Noise Intentional: A Study of Servo Sound Perception

一つ目はモーター音に注目したスタンフォード大学とコーネル大学の研究チームによるもの。

人共存場面において、ロボットへの恐れを感じさせる要素としてサーボモーターのモーター音は大きな要因の一つ。そこに注目したチームは異なるモーター同士を比較して、その受け手にあたえるネガティブ度合いの大きさを評価しています。

現在は、求める機能が果たせるかどうかに注目してサーボモーターの種類を選ぶことがほとんどですが、実生活のなかで心地よく人とロボットが共存するためには将来ノイズも欠かせない非機能要件であることは間違いありません。

A Robot Forensic Interviewer – The BAD, the GOOD, and the Undiscovered

二つ目はミシシッピ州立大学の発表。子どもを対象とした法廷審問に、ロボットならではの優位性が生かせないか、という研究。

犯罪捜査において聞き取りは欠かせませんが、特に子どもを対象にする場合にロボットがその役目を果たせないかというもの。人間が聞き取る場合、大人への配慮等から子どもは必ずしも真実を伝えるとは限りません。そんなときに、相手がロボットであれば結果は異なるだろうか。また聞き取り自体が子どもに与えうる精神的なプレッシャーを緩和できないか、という観点も含まれています。研究上の実験では子どもに与える効果以上に、質問者の質問の質を画一的に出来ることや、高品質な対話のログ(どんな質問に対してどんな回答があったか)を取れることなどの利点の方が証明されていますが、続く研究によって発見される効果に期待したい内容でした。

人間に出来ないロボットならではの活用法という点が注目です。

 

 

 

CynthiaからはJIBOのユースケースの絞り込み方について、エピソードを聞けました。

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